Typora にローカル画像ファイルをインサートする時に保存先のパスを指定する
コンバンハ、千葉(幸)です。
わたしは DevelopersIO でブログを執筆する際に下書き用ツールとして Typoraを愛用しています。Typora はシンプルなマークダウンエディタです。(有料の買い切り型です。)
Typora に画像をドラッグ&ドロップすると、ローカルに画像を保存した上でマークダウンの書式でそのパスを参照してくれるようになります。
スクリーンショット取得ツールの Skitch で画面を切り取り、そのまま Typora に埋め込む、という操作をよくやっています。
ここで、この操作を行った際にローカルで画像が格納されるパスが従来の挙動と異なることに気づいたタイミングがありました。(これは何かのアップデートの影響なのか、わたしがうっかり設定を変えてしまったのかは不明です。)
明示的に期待する挙動に設定を変える方法が分かったので、その内容をご紹介します。
執筆時点の各種バージョン情報
- Typora 1.7.6(7018)
- Skitch 2.9(265153)
- macOS Sonoma 14.2
困っていたこと
特定操作を実施した際に画像が格納されるパスが異なることに困っていました。
以前の操作で格納されていたパス
以前は、 Skitch からのドラッグ&ドロップで Typora に画像を埋め込んだ際には以下のパスに当該画像が格納されていました。
/Users/chiba.yukihiro/Library/Application Support/typora-user-images/
↑特定のフォルダ配下に画像がまとまって格納されるので、下書きが終わった時点でまとめて DevelopersIO の CMS にアップロードし、パスを一括で置換する、という執筆方法を気に入っていました。
事象が発生した際に格納されていたパス
事象が発生した際は以下のようなパスに格納されていました。
/Users/chiba.yukihiro/Library/Containers/com.skitch.skitch/Data/tmp/DMDB9090A0B-B938-42B3-92A8-7EB634FA0E16/
↑単にパスが違うだけであればそこまで困らないのですが、/tmp
配下のディレクトリが毎回ランダムな名称で生成されるため、個々の画像が全て異なるディレクトリに格納されることに困っていました。一括での画像アップロード、というのが実現できません。
事象の原因はインサート時の挙動の設定
Typora の「設定」→「画像」部で、画像インサート時の挙動を設定できます。
ここで、事象が発生していた際は「特別な操作をしない」に設定されていました。
その場合、Typora が参照するパスとしてインサートした画像のローカルのパスがそのまま適用されます。
Skitch からのドラッグ&ドロップで任意の場所に画像を埋め込む際は/Users/ユーザー名/Library/Containers/com.skitch.skitch/Data/tmp/
配下の一時ディレクトリに画像が保存される仕様があり、Typora にインサートした際にそのパスがそのまま参照されている、というのが事象の原因でした。
Typora に画像を埋め込んだ際の挙動を指定する
Typora への画像のインサート時に実施するアクションはいくつか選択できます。
- 特別な操作をしない
- 画像を現在のフォルダに保存する
- 画像を ./assets に保存する
- 画像を ./$(filename).assets に保存する
- 画像をアップロード
- 指定したフォルダに画像をコピー
ここで、以前と同じ使い心地にしたかったため、「指定したフォルダに画像をコピー」を選択した上で、パスとして/Users/chiba.yukihiro/Library/Application Support/typora-user-images/
を指定しました。
この設定をした後に再度 Skitch からのドラッグ&ドロップを試みたところ、指定した通りのフォルダに画像が格納されていました。事象が解消しました。
上記の設定に関する留意点
基本的にわたしは Skitch + Typora で画像をインサートしているのですが、「一度ダウンロードした画像を Typora にインサートする」という操作をすることもあります。
以前の挙動としては「ダウンロードした画像」の元々のパスを参照するようになっていたのですが、上記の設定を加えた後は指定したパス(今回は/Users/chiba.yukihiro/Library/Application Support/typora-user-images/
)に画像がコピーされた上でそのパスを参照するようになっていました。
便利と言えば便利なのですが、以前と挙動が異なるように見えるので少し留意していただければと思います。
終わりに
少しニッチな内容でしたが、Skitch と Typora を組み合わせて使用した際の画像の格納先についての紹介でした。
Skitch で取得したスクリーンショットをどこかに埋め込む際は特定のディレクトリに一時的に画像が格納されている、という当たり前のことをこの事象を通じて学びました。
同じ事象に困った方の参考になれば幸いです。
以上、 チバユキ (@batchicchi) がお送りしました。